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2011年5月6・7・8日の3日間、中川村のアーティスト、工芸家達によるイベント、アトリエ開放展に参加するアトリエの紹介です。

今回紹介するのはアトリエではなく、中川村葛島　葛北部落　天白原という場所で個展を開く、絵描きの北島遊さんの紹介です。

中川村葛島　葛北部落　天白原とは、50年くらい前に水の無い土地に切り開いた田んぼです。

『田んぼのど真ん中に絵を飾ったら楽しいだろうなぁ・・・』という思い付きから、今回の油絵展示が企画されました。

北島さんは大きな絵を描くのが好きなそうなので、田んぼの真ん中にでかい絵がが置かれるそうです。

『大きな油絵の間を軽トラが通る・・・』そんな姿を北島さんは想像しているようです。

ちょっと画像がボケてますが、作品の大きさは確認できると思います。

北島さんとはこの取材で初めて会いました。どんな方かというと、中川村出身で、東京の武蔵野美術大学で絵を勉強し、卒業した現在はwebデザイナーをしながら作品を作成して発表したりしてます。

子供のころは週刊少年ジャンプが家の方針で読むことが出来ず、お父さんのコレクションであるガロに掲載されていたマンガを読んでいたそうです。

その中でも特に「カムイ伝」が大好きで、第1部の中心人物である正助の生き方が大好きで、色々な世の中の不条理の中、前向きに農民として力強く生きる姿に影響を受けたそうです。

そういったことも影響して「人が働く姿を描く・・・」というのが、北島さんの絵のスタイルだそうです。

こういったちょっと変わった生い立ちが、現在の北島さんの活動に大きな影響を与えているように思います。

アトリエ開放展の間、北島さんは出来るだけ作品が置かれた田んぼに居るそうです。北島さんは「作品を見に来てくれた人と、天白原の歴史など色々なことをお話したい・・・」と言ってました。

私も今回の取材で北島さんの口から「カムイ伝」の言葉が出たとき、いきなりスイッチが入ってしまい、取材をする側なのにマンガの話や北島さんの家に置かれたマニアックなスピーカーの話など、取材と関係ない話を一生懸命しちゃいました。

きっと『うるさいヤツが来たなぁ・・・』と思われたと思いますが、北島さんは ちゃんと話を聞いてくれて、そして応えてくれる好青年でとても助かりました。

勘の良い人は「雨の場合はどうするの・・・」と心配されていると思いますが、雨の場合は中止です。期間中の晴れた日を狙って、田んぼに置かれたでかい油絵を見て、作者の北島さんとおしゃべりしに出かけてみてください。


URL：http://kitajima-yu.com/

天白原の場所

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